外国為替 今週のマーケット 2008年1月21日-25日
先週は米国がリセッション入りとの発言が多く聞かれるが、特に以下5点が注目された。
① 米住宅着工=1970のオイルショック以来となる2年来低下を継続。
② フィラデルフィア連銀業況指数=-20.9とリセッション時の数値。
③ 米長期金利の大幅低下=3.948%(昨年6月末5.024%)。
④ バーンナンキFRB議長=大幅な金融緩和の必要性と、財政支出の有効性を表明。
⑤ 米株価下落=NYダウ12,159.21(昨年6月末13,408.62ドル)。
一方、ユーロも景気鈍化が確実となりながらも、インフレ重視の政策に変わりがないようで、金利据え置きの予想が増え、ユーロ高の影響が深刻になっている。
① メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁「欧州の成長鈍化に成長を下方修正する可能性」「景気のダウンサイドリスクは拡大し広まる可能性」。
② ウェーバー独連銀総裁「インフレに対して断固としたタイムリーな行動をする」。
③ プーリシャー・オーストラリア中銀総裁「原油と原材料価格の上昇がインフレの主要因、二次的な影響を回避することがカギ」。
④ ドイツ経済技術省「ドイツ経済の成長に対するリスクは顕著に高まった」。
ところが、最近の相場はドルとユーロの弱さが目立ち、逆に、日本国内の材料からは良いことは全く無いものの、クレジットリスクを避ける動きから、円に注目が集中し、ポンドが値をやや戻し、短期取引の中心はポンド円で、毎日激しい値動きがき、来週も続きそうな気配である。
今後の金利面では、米=1月30日(0.25~0.5%)の引き下げ、ユーロ=4.0%の金利据え置き、英=2月7日に5.5%の政策金利を0.25%引き下げることが予想される。
最近の為替相場は非常に動きが激しく、通貨間で異なる値動きをすることが多く、結局はクロス取引が中心の相場で、これに参加しないと勝機は少ない。昨年8月16日のサブプライム問題が火を噴いた以降の為替変動は激しく、EURUSDの8月ボラティリテーは5%だったが、現在は10%と倍になっている。また、平均値幅も60ポイントから115ポイントに拡大している。つまり、同じ取引金額ではリスクが2倍になっているとも言える。
来週は、ユーロの下値リスクを気にしながら、円が何処まで強くなれるかを確かめながら、円安局面では確実に円買いを増やし、円ロングをキャリーするのではなく、小刻みな取引で望みたい。
経済指標からは米国の経済指標は非常に少ない。
政策金利の発表は多く、22日=日本・カナダ、23日=ノルウェー、24日=NZと続き、多くは据置きが予想されているが、カナダは米国経済低迷の影響に0.25%の金利引き下げは濃厚となっている。
インフレ指標のCPI・PPIの発表は、21日=豪PPI・独PPI、23日=豪CPI、25日=日本CPIが予定され、12月の日本消費者物価の上昇が加速しているとの予想が多い。
最近の為替市場では英ポンド円の変動率は高いが、23日=イングランド銀行議事録と、第4四半期GDP速報値は重要で、為替の値動きには十分注意が必要。
その他で、相場に影響が比較的大きなものとしては、21日=スイス生産者物価、24日=独IFO・米中古住宅販売も注目したい。また、米金融機関の第4四半期決算の発表は、1月22日にBOA&ワコビアが予定されている。
●1/21 (月曜日)
米国休場(キング牧師誕生日) NZウェリントン休場(プロヴィンシャルアニバーサリー)
09:30 豪 第4四半期生産者物価指数(PPI)=前日予想1.1% 前回1.1%、前年比予想 前回2.4%
14:00 日本 11月の景気動向調査・改訂値=先行指数予想18.2 前回10.0、一致指数予想30.0 前回33.3
16:00 独 12月の生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.8% 前回0.2%。前年比予想2.8% 前回2.5%
17:15 スイス 12月の生産者輸入物価=前月比予想0.2% 前回0.3%、 前年比予想3.2% 前回3.0%
18:30 英 12月のPSNB=予想70億ポンド、前回112.1億ポンド、 PSNCR=予想143.5億ポンド 前回89.4億ポンド
18:30 英 12月のマネーサプライM4・速報=前年比予想10.6% 前回11.7%
22:30 カナダ 11月の卸売売上高=前月比予想0.5% 前回0.5%
●1/22(火曜日)
日本 日銀金融政策を発表=0.5%の政策金利据え置きを予想
15:00 日本 1月の金融経済月報・基本的見解
17:15 スイス 11月の小売売上高=予想 前回6.1%
20:00 英 1月のCBI trend - orders=予想0.0% 前回2.0%
22:30 カナダ 11月の小売売上高=前月比予想0.2% 前回0.1%、除く自動車=予想0.5% 前回0.0%
23:00 カナダ カナダ中銀(BOC)金融政策を発表=政策金利を0.25%引き下げ4.00%を予想。
00:00 米 1月のリッチモンド連銀製造業指数=予想 前回 -4
●1/23(水曜日)
09:30 豪 第4四半期の消費者物価 (CPI)=前期予想0.7% 前回0.9%、前年比予想1.9% 前回2.9%
18:00 ユーロ 1月のComp PMI=予想52.8 前回53.3
18:00 ユーロ 1月の製造業PMI=予想52.0 前回52.6
18:00 ユーロ 1月のサービス業PMI=予想52.8 前回53.1
18:30 英 イングランド銀行(BOE)議事録公開
18:30 英 第4四半期のGDP・速報値=前期比予想0.5% 前回0.7%、前年比予想2.8% 前回3.3%
19:00 ユーロ 製造業新規受注=前月比予想1.4% 前回2.5%、 前年比予想9.2% 前回2.5%
22:00 ノルウェー ノルウェー中銀政策金利を発表=5.25%の政策金利の据え置きを予想
22:30 カナダ 12月の景気先行指数=前月比予想0.0% 前回0.0%
●1/24 (木曜日)
05:00 NZ NZ中銀(RBNZオフィシャル・キャッシュレート)政策金利発表=8.25%の政策金利据え置きを予想
08:50 日本 11月の全産業活動指数=前月比予想-0.4% 前回1.2%
08:50 日本 12月の通関ベース貿易収支=予想9415億円 前回 +7974億円
18:00 独 1月のIFO景況指数=予想102.2 前回103.0、 現況指数=予想107.2 前回108.1、先行指数=予想97.6 前回98.2
22:30 米 新規失業保険申請件数(1/20までの週)=予想32.5万件 前回30.1万件
00:00 米 12月の中古住宅販売件数=予想-1.0%・495万件 前回0.4%・500万件
●1/25 (金曜日)
08:30 日本 1月の東京都区部消費者物価指数=前年比予想0.3% 前回0.4%、除く生鮮食品=予想0.3% 前回0.3%
08:30 日本 12月の全国消費者物価指数(CPI)=前年比予想0.7% 前回0.6%、除く生鮮食品=予想0.6% 前回0.4%
08:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(12月19・20日分)
16:00 独 12月の輸入物価指数=前月比予想0.0% 前回0.7%、前年比予想3.8% 前回3.5%
16:00 独 2月のGFK消費者信頼感調査=予想4.4 前回4.5
21:00 カナダ 12月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.1% 前回0.3%、前年比予想2.4% 前回2.5%、コア前月比予想-0.1%& 前回0.0%、コア前年比予想1.7% 前回1.6%