外国為替 今週のマーケット 2008年4月28日-5月2日
月末と月初めに当り、実需の動きが活発になり、米雇用統計を週末に控え、今週も波乱の週になることが予想される。また、世界的なインフレ懸念+景気鈍化は避けられないものとなり、よりその傾向が強くなっている。
米国の信用収縮対策やサブプライム住宅ローン救済策に続き、英国BOEも流動性対策を発表、懸念された米金融機関の決算もそこそこの結果となり、問題の米メリルリンチ、ワコビア、シティ・グループ、JPモルガン・チェース、スイスUBS、英RBS等の金融機関も、何とか資金調達のメドがつき、米金融不安が薄れたのか利下げ観測も薄れ、ドルも最安値から反発し、ポンドも値を戻している。
しかし、この金融混乱が収まった背景には、運用成績が極端に落ちも込みマイナス・パフォーマンスを抜け出すために、ヘッジファンドが水面下で、起死回生バーゲン・ハンティング(タダ同然)でクレジットの買いを仕込んでいる、とのウワサが強く流れている。もし、これが事実なら、いつ相場の流れが元に戻り、ドル売りに変わるかも知れず、心配でしょうがない。また、最近のドルの戻しが本格的な流れになることへの自信は全くない。
ユーロドルは1.60の大台を突破してからは、加速インフレを横目に、仏・独の政策担当者ばかりではなく、トルシェECB総裁、ユンケル・ユーログループ議長、ノワイエ仏中銀総裁、等々多くの通貨当局者もユーロ高をけん制する発言が続出し、一時500ポイント近くの調整が入った。
ドル円の為替相場と関連性の高い米10年国債の利回りを見れば、ベアー・スターンズ救済策を発表した直後の3月17日には3.325%を底値に(日本=1.270%、独=3.690%、英=4.303%)から、4月25日では3.884%(日本=1.610%、独=4.180%、英=4.782%)まで上昇した。一方、3月1日の安値はUSDJPY=95.77円、USDCHF=0.9642と、共に一連の相場では最安値を更新した日に一致している。
最近では支持者が増えている金利下げ止まり期待が、今週のFOMCで確認できるのか、それとも、英系銀行のエコノミストが危惧している、1%までの低下が続くのか、米ドルの運命が結論付けられる。
経済指標からは、メインイベントは、①米第1四半期GDP(30日)、②米FOMC(30日日)、③米雇用統計(2日)と多い。GDPは、速報値が前期比0.3%と前回0.6%から大幅な減速が予想され、コアPCE価格指数は2.2%と前回の2.5%から低下を予想、共に市場では既に織り込み済みとなっている。FOMCは、先週末のミシガン大消費者信頼感指数が弱く、0.25%の利下げの可能性が若干強くはなっているが、利下げ見送りの観測も強く残り、仮に今回0.25%の利下げを実施したとしても、これが最後で異常な利下げ環境は終了するとの見通しも流れている。雇用統計は、非農業部門雇用者数の予想は-7.5万人と引き続き弱く、事前に発表される、全米雇用報告、米企業人員削減数も注目されている。
インフレ関連では、28日=独CPI、30日=ユーロCPI、
住宅関連では、29日=英ネーションワイド住宅価格、英BOE住宅許可件数、米S&Pケース・シラー米住宅価格指数、1日=豪住宅建設許可件数、
成長関連では、30日=カナダGDP、米GDP、
金融政策では、30日=日日銀金融政策決定会合、30日=米FOMC、
その他、1日=米個人所得・消費支出、米ISM製造業景気指数、BOE金融安定報告、2日=豪第1四半期小売売上高、これらは為替変動リスクが高いので注意したい。
●4/28 (月曜日)
8:50 日本 3月 小売業販売額・速報 =前年比予想1.0% 前回3.1%
15:10 独 5月 Gfk消費者信頼感調査= 予想4.6 前回4.6
17:15 ユーロ 欧州委員会(EC)=春季経済成長見通しを発表
未定 独 4月の消費者物価指数(CPI)速報=前月比予想0.2% 前回0.5%、前年比予想2.7% 前回3.1%
~29日 トルシェECB総裁、リープシャー・オーストリア中銀総裁、ユンケル・ユーログループ議長らが出席、OeNB36回経済コンフェランス
~29日 バンク・オブ・アメリカによるカントリー・ワイド買収申請を検討するための情報収集を主な目的とする会議第2弾
●4/29(火曜日) 日本市場休場(昭和の日)
7:45 NZ 3月 貿易収支=予想3.9億NZドル 前回2.58億NZドル、輸入=前回34.5億NZドル、輸出=3.71億NZドル
15:00 英 4月 ネーションワイド住宅価格=前月比予想-0.4% 前回-0.6%、前年比予想0.1% 前回1.1%
16:30 スウェーデン 4月 小売売上高=前月比 前回1.7% 前年比 前回4.9%
17:30 英 3月 消費者信用残高=予想14億ポンド、 前回24億ポンド
18:30 英 3月 イングランド銀行(BOE)の住宅許可件数=予想0.69万、前回0.73万
18:30 英 4月 CBIの販売業調査=-5 前回1
22:00 米 2月 S&Pケース・シラー米住宅価格指数( 主要20都市圏)=前月比 前回-2.4%、前年比 前回-10.7%
23:00 米 4月 米消費者信頼感指数=予想62.0 前回64.5
●4/30(水曜日)
日本 日銀金融政策決定会合=政策金利0.5%の据置きを予想
7:45 NZ 3月 住宅建設許可=前月比予想 前回-6.5%
8:30 日本 3月 失業率=予想3.9% 前回3.9%、有効求人倍率=予想0.97 前回0.97
8:50 日本 3月 鉱工業生産速報=前月比予想-0.8% 前回1.6%、前年比予想2.0% 前回5.1%
13:00 NZ 4月 NZ中銀のビジネス・コンフィデンス=予想-50.0 前回-57.9
16:00 独 3月 ILO失業率=予想7.4% 前回7.4%
17:55 独 4月 雇用統計、失業率=予想7.8% 前回7.8%、失業者数=予想-3.5万人 前回-5.5万人
18:00 ユーロ 4月 消費者物価指数速報(CPI)=前年比予想3.4% 前回3.5%
18:00 ユーロ 3月 失業率=予想7.1% 前回7.1%
18:00 ユーロ 4月 消費者信頼感指数=予想-12 前回-12
18:30 英 4月 Gfk消費者信頼感=予想-20 前回-19
18:30 スイス 4月 KOF先行指数=予想1.44 前回1.54
21:15 米 4月 全米雇用報告=予想8,000人 前回-60,000人
21:30 カナダ 2月 GDP=前月比予想0.4% 前回0.6%
21:30 米 第1四半期 GDP: 速報値=前期比予想0.3% 前回0.6%、デフレーター=予想3.0% 前回2.4%、最終需要=予想0.2% 前回2.4%、コアPCE価格指数=予想2.2% 前回2.5%、PCE価格指数=予想3.7% 前回3.9%
21:30 米 第1四半期雇用コスト指数=0.8% 前回0.8%
22:45 米 4月 シカゴ地区購買部協会景気指数=予想47.5 前回48.2
3:15 米 FOMC=政策金利を0.25%引き下げ2.0%を予想
20:55 トルシェECB総裁=Karlspreis欧州フォーラムで発言
●5/1 (木曜日) 香港、シンガポール、フランクフルト、パリ、チューリッヒ、南ア休場(レーバーデー)
10:30 豪 3月 住宅建設許可件数=前月比予想-0.5% 前回0.1%
16:30 英 4月 製造業PMI=予想50.8 前回51.3
20:30 米 4月 米企業人員削減数=予想 前回53,579人
21:30 米 3月 個人所得・消費支出: 個人所得=予想0.4% 前回0.5%、個人消費支出=予想0.2% 前回0.1%、PCE価格指数=予想 前回0.1%、 コアPCE価格指数=予想0.1% 前回0.1%
21:30 米 新規失業保険申請件数(26日終了)=予想36万件、前回34.2万件
23:00 米 3月 建設支出=予想-0.6% 前回-0.3%
23:00 米 4月 ISM製造業景気指数=予想48.0 前回48.6、支払価格=予想 前回83.5
イングランド銀行金融安定報告
●5/2 (金曜日)
10:30 豪 第1四半期 小売売上高=前月比予想0.3% 前回-0.1%
16:30 スイス 4月 SVME購買部協会景気指数=予想54.8 前回55.3
17:00 ユーロ 4月 製造業PMI=予想50.8 前回52.0
21:30 米 4月 雇用統計: 失業率=予想5.2% 前回5.1%、非農業部門雇用者数=予想-7.5万人、前回-8万人、時間当たり賃金=予想0.3% 前回0.3%、終労働時間=予想33.7時間 前回33.8時間
23:00 米 3月 製造業新規受注=予想0.2% 前回-1.3%
23:00 米 3月 耐久財受注改定値=予想 前回-0.3%