外国為替 今週のマーケット 2008年4月7日-4月11日
4月の第一週は決算要因も削げ、米金融不安がやや薄らぎ、世界各国の株価も上昇に転じたことで、リスクヘッジ通貨としての円は弱く主要通貨で大きく値を下げた。ドルは米雇用統計の悪化に、米国リセッション入りが確認され、4月30日のFOMCでは実質ゼロ金利とも言われている中で、0.25%の利下げ観測が台頭し、ドル売り材料となっている。
米3ヶ月TBの利回りは1.37%と引き続き政策金利2.25%を大きく下回り、独3ヶ月Bills利回り3.7%と比較しても、政策金利=ユーロ4.0%(金利据え置き予想)、米2.25%(0.25%引き下げ予想)と比較してもEURに分がある。
米財務省・FRBの積極的な金融支援策に、小康状態となっている金融市場は、回復期待感と、再失速の懸念が入り乱れ、積極的なドル買いを継続することも困難になっている。特に、金融機関の資金調達は通貨当局の積極的な資金供給支援に、何とか持ち堪えている状態が続いている。
4月3日のバーナンキFRB議長やガイトナーNY連銀総裁などの関係者の議会証言では、FRBの関与無くしては、ベアー・スターズ社の破綻が避けられなかったことが示唆され、破綻した場合のリスクはあまりに大きく予測不可能だったと言っている。つい最近3月14日のことである。
まだまだ、金融市場では今回の緊急措置で金融機関が回復できるか疑問視され、世界的に資金の供給先を探すのが困難になっている現状では、再び経常黒字国の通貨高、赤字国通貨安の流れに戻る可能性を秘めている。そういう意味では、円売りの流れも一時的で、クロスでも円高の流れに戻る可能性がある。
発言からは、ポールソン米財務長官は、「強いドルは国益である」との意見は変わらないと強調しているが、1日にはブラウン英首相は、「世界経済は減速し、4月11日のワシントンG7で金融市場の混乱対応に向け、緊急に行動することで合意」との発言は、ユーロ通貨当局者は「G7でユーロ高への懸念を表明する見通し、過度の為替レートの動きを懸念していると表明する可能性が高い」と言っている。また、4日にはユーロ圏財務相&ECBは、「為替相場については、経済のファンダメンタルズを反映すべき。G7では急上昇しているユーロ相場について懸念を表明することで合意」とある。G7では予想外のサプライズが有るか、今後の発言に注意し、週末リスクを考えながらポジションを持つ必要がある。
今週の主な経済指標・その他では、メインイベントが3つ挙げられる。
①11日のワシントン財務相・中央銀行総裁会議(G7)で、市場では金融安定化に向けた話し合いが中心で、為替政策に関しては米国がドル高政策は変わらず、欧州が過度の為替の変動を憂慮すると、大枠では今までと変更が無いことが予想されているが、FRB・米財務省のベアー・スターンズ社救済後、発のG7だけに何が飛び出すかわからない。
②10日のイングランド銀行(BOE)と欧州中銀(ECB)の政策金利発表で、ECBは金利据え置きほぼ確実と思われているが、BOEは政策金利0.25%引き下げ予想が多くなっているが、インフレを懸念する声と、景気鈍化を危惧する声が混在し、利下げが無ければポンド買いが強まる。
③8日のFOMC議事録の発表では、各週の実情を把握でき、米経済の状況を知る意味でも重要となっている。
住宅関連では、7日=豪住宅建設許可件数、カナダ建設許可件数、8日=カナダ住宅着工件数、米中古住宅販売保留、11日=カナダ新築住宅価格指数。
成長関連では、9日=ユーロ第4四半期GDP、11日=米ミシガン大消費者信頼感指数。
貿易関連では、7日=豪貿易収支、9日=独貿易収支、10日=英貿易収支、カナダ貿易収支、米貿易収支。
インフレ関連では、10日=ノルウェーCPI、11日=独PPI、米輸入物価指数、日本企業物価指数。
雇用関連では、7日=スイス失業率、10日=豪雇用統計、米新規失業保険申請件数、
金融政策では、9日=日銀金融政策決定会合(0.5%政策金利据置き予想)、10日=イングランド銀行、欧州中銀、南ア中銀政策金利0.5%引き上げ11.5%を予想)。
●4/7 (月曜日)
10:30 豪 2月の貿易収支=予想-25億豪ドル 前回 -27.23億豪ドル
10:30 豪 2月の住宅建設許可件数=前月比予想0.0% 前回1.9%
14:00 日本 2月の景気動向調査・速報: 先行指数=予想50.0% 前回36.4%、一致指数=予想44.4% 前回20.0%
14:45 スイス 3月の失業率=予想2.6% 前回2.7%
17:30 ユーロ 4月のsentix index=予想-1.30 前回0.40
19:00 独 2月の鉱工業生産=前月比予想-0.5% 前回1.8%
21:30 カナダ 2月の住宅建設許可=前月比予想1.0% 前回-2.9%
04:00 米 2月の消費者信用残高=予想55億ドル 前回69億ドル
OECD 日本経済見通し発表
グリアOCED事務総長の記者会見
イエレン・サンフランシスコ連銀総裁とコーン米FRB副議長、 地区連銀シアトル支店主催会合で挨拶(レントン、ワシントン州)
●4/8(火曜日)
21:15 カナダ 3月の住宅着工件数=予想22万件 前回 25.69万件
23:00 米 2月の中古住宅販売保留=前月比予想-1.0% 前回0.0%
03:00 米 FOMC議事録発表(3月18日分)
●4/9(水曜日)
日本 日銀金融政策決定会合=政策金0.5%の利据え置きを予想
09:30 豪 4月の消費者信用=予想 前回-9.1%
15:00 日本 4月の金融経済月報・基本的見解
15:00 独 2月の貿易収支=予想158億ユーロ 前回161億ユーロ、輸出=予想-0.3% 前回3.8%、輸入=予想0.5% 前回4.2%
15:00 独 2月の経常収支=予想133億ユーロ、前回150億ユーロ
17:30 英 2月の鉱工業生産=前月比予想0.1% 前回-0.1%、前年比予想1.2% 前回0.4%
17:30 英 2月の製造業生産高=前月比予想0.1% 前回0.4%、前年比予想1.5% 前回0.6%
18:00 ユーロ 第4四半期のGDP・改定値=前期比予想0.4% 前回0.4%、前年比予想2.2% 前回2.2%
23:00 米 2月の卸売在庫=前月比予想0.5% 前回0.8%
フィッシャー米ダラス連銀総裁、現在の経済状態について講演
バーナンキ米FRB議長、金融リタラシーの会見であいさつ
OECD、 独経済見通しを発表
IMF、世界経済見通しを発表
●4/10 (木曜日)
08:50 日本 2月の機械受注=前月比予想-14.0% 前回19.6%、前年比予想0.7% 前回11.4%
08:50 日本 3月のマネーサプライM2+CD=前年比予想2.4% 前回2.3%
08:50 日本 2月の経常収支=予想2.4156兆円 前回1.2358兆円、貿易収支=予想1.1兆円、前回858億円
09:30 豪 3月の雇用統計:失業率=予想4.1% 前回4.0%、新規雇用者数=予想1万人 前回3.67万人
17:00 ノルウェー 3月のコアインフレーション=予想2.1% 前回2.2%
17:30 英 2月の貿易収支=予想-75億ポンド 前回-75億ポンド、ユーロ域外=-43億ポンド 是買い42.9億ポンド
20:00 英 イングランド銀行(BOE)金融政策発表=政策金利0.25%引き下げ5.0%を予想
20:45 ユーロ 欧州中銀(ECB)金融政策発表=政策金利4.0%の据置きを予想
21:30 米 新規失業保険申請件数(4/6までの週)=予想38.5万件 前回 40.7万件
21:30 米 2月の貿易収支=予想-575億ドル 前回-582億ドル
21:30 2月のカナダ貿易収支=予想33億カナダドル 前回34億カナダドル、輸出=前回379.8億カナダドル、輸入=前回347.2億カナダドル
22:15 南ア 南ア中銀(SARB)金融政策発表=政策金利0.50%引き上げ11.5%を予想
01:00 米 米スペンディングパルス小売売上高=予想 前回-1.1%
03:00 米 3月の月次財政収支=予想-800億ドル 前回-963億ドル
トリシェECB総裁が記者会見 (22:30)
バーナンキ米FRB議長が講演 「大統領直属の金融市場作業部会と金融安定フォーラム報告」
●4/11 (金曜日)
08:50 日本 3月の企業物価指数=前月比予想0.3% 前回0.4%、前年比予想3.5% 前回3.4%
15:00 独 3月の卸売物価指数(PPI)=前月比予想0.5% 前回-0.2%、前年比予想6.1% 前回6.0%
21:30 カナダ 2月の新築住宅価格指数=前月比予想0.4% 前回0.6%
21:30 米 3月の輸入物価指数=前月比予想2.0% 前回0.2%、 輸出物価=前月比予想0.5% 前回0.9%
23:00 米 4月のミシガン大消費者信頼感指数・速報値=予想69 前回69.5、景気現況指数=予想83.5 前回84.2、消費者期待指数=予想60.0 前回60.1
IMF、世銀春季会合4月12~13日ワシントン
ワシントン財務相・中央銀行総裁会議(G7)