Top >  外国為替 今週のマーケット >  外国為替 今週のマーケット 2008年6月2日-6月6日

外国為替 今週のマーケット 2008年6月2日-6月6日

原油価格は、5月21日の133.70$の高値から小幅下落し、127.35ドルで越週、引き続き高値圏で推移ており、主要国では相変わらずインフレ懸念と景気鈍化が焦点となっている。


さて、今週を振り返ってみると、独消費者物価は前年比3.0%と強く、ユーロ圏の消費者物価が前年比3.6%と上昇は止まらず、英消費者物価指数は前年比3.0%と中銀ターゲットを大幅に上回り、日本全国消費者物価もコアで0.9%と上昇傾向が続いた。一方、カナダGDP、前年比-0.3%と5年ぶりのマイナスとなり、この流れは止まりそうになく、中銀が期待している、景気スローダウン=インフレ率低下も、今のところまだ全く見られない。


ドル高の流れに主要国通貨は下落、上昇を続けていた豪ドルもやや上昇に陰りが見られ、NZドルだけが若干ながら強含みで推移し、円クロスではGBPJPYが2月28日以来、久々に209円台に乗せ210の大台を試す勢いで円は弱含みで推移した。


米経済指標は、住宅価格の低下が続き、景況感も弱いものの、3月までと比べると改善が見られ底を打ちし上昇傾向にある。第1四半期の企業収益は3.8%と前回-3.3%から大幅改善され、第1四半期GDP改定値も前期比0.9%と前回0.6%から大幅に上方修正され、コアPCE価格指数は2.1%と前回2.2%から逆に下落している。


独6月のGFK消費者信頼感指数は4.9(予想5.9 前回5.6)と弱く、独第1四半期GDP確報値が1.5%(予想0.3% 前回0.3%)と非常に強く一時ユーロ買いになったものの、個人消費は弱く、失業率は増加し、1.58を維持できず一時1.54台後半まで下落した。


長期金利は、日本=1.74%(前週1.695%)、米国=4.056%(前週3.854%)、独=4.454%(前週4.264%)と上昇は止まらず、日経平均株価は14195.66(前週13945.10)、NYダウ=12638.32(前週12479.63)と上昇しているものの、まだ上昇幅は鈍い状態が続いています。


さて来週は、6月の新しい月が始まり、ドル買いの流れにも、ドル弱気なセンチメントは残り、ユーロドルは大枠で1.53~1.58のレンジの中間となる1.55近辺で越週し、来週も各国の経済指標を見ながらこのレンジ内で取引が続き、米雇用統計の非農業部門雇用者数では減少予想と、ポジション調整も一巡したことで1.55以下ではユーロ買いが強まることば予想される。


ドル円は、中期的なドル売り予想は変わらないものの、目先は緩やかながら徐々に底値を切上げ、105円台で越週しても違和感が少なく上値達成感も感じられない。今週は105円台を底固めし、前週高値105.88円超えをめざし、106円台でどこまで上昇できるかを試すことが予想されるが、上値が高ければ高いほど急落リスクも残る。

円クロスでは、GBPJPYが209円台、EURJPYが164円台、CHFJPYが101円台、CADJPYが106円台で越週するなど、円は弱含みで推移し、金融市場が安定しているうちは、円買いの材料も弱くこの流れは今週も継続しそうである。円買いの材料としては、日本株に海外からの資金流入がどれだけ増加するかが焦点となっているが、キャリートレードが摘み上がれば、上がるほど、元に戻るときのエネルギーが強くなりそうである。


来週の経済指標・その他では、6月が始まり、週初には主要国に金融政策や米雇用統計の発表があり、その他多くの経済指標や通貨当局者の発言が予定され、最近では大幅な変動に結びついていないものの、雇用統計はいつも波乱を招くことは確実。


6日には、米雇用統計の非農業部門雇用者数は、予想-5.5万人 前回-2.0万人と、雇用者の減少が予想され、積極的なドル買いに動き難くなっている。


また、3日=豪中銀は政策金利7.25%の据置き、5日=NZ中銀は政策金利8.25%の据え置き、英中銀は政策金利5.0%の据置き、欧州中銀は政策金利4.0%の据置きが、それぞれ予想されている。この予想の確立は高く、市場の注目は、発表後の中銀・総裁の発言に焦点が当てられており、この内容に為替が動くことは避けられないのが現実。


◎個人消費関連では、2日=豪小売売上高、4月=ユーロ小売売上高
◎インフレ関連指標では、3日=スイスCPI、ユーロPPI
◎経済成長関連では、2日=スイスGDP、3日=ユーロGDP、4日=豪GDP
◎景気先行関連では、2日=米ISM製造業景況指数、スイス・独・ユーロ・英製造業PMI、4日=米ISM非製造業景況指数、独・ユーロ・英サービス業PMI
◎住宅関連では、2日=英住宅建設許可、3日=豪住宅建設許可件数、5日=カナダ住宅建設許可
◎雇用関連では、4日=米チャレンジャー社企業人員削減数、米ADP全国雇用者数、5日=カンダ失業率
その他、4日=米労働生産性


●6/2 (月曜日) ウェリントン休場(女王誕生日)
9:30 豪 5月 TD-MIインフレーションゲージ=予想 前回0.5%
10:30 豪 第1四半期 設備投資=予想 前回0.7%
10:30 豪 4月 小売売上高=前月比予想0.2% 前回0.5%
14:45 スイス 第1四半期 GDP=前期比予想0.3% 前回1.0%、前年比予想3.3% 前回3.6%
16:30 スイス 5月 SVME購買部協会景気指数(PMI)=予想55.4 前回56.7
16:55 独 5月 NTCサービス業PMI=予想53.7 前回54.9
17:00 ユーロ 5月 製造業PMI=予想50.5 前回50.7
17:30 英 5月 CIPS 製造業PMI=予想50.5 前回51.0
17:30 英 4月 住宅建設許可=予想6.5万件 前回6.93万件
17:30 英 4月 住宅ローン=予想68億ポンド 前回69.3億ポンド、消費者信用残高=10億ポンド 前回12.4億ポンド
17:30 英 4月 マネーサプライM4=前年比予想 前回11.2%
23:00 米 4月 建設支出=前月比予想-0.6% 前回-1.1%
23:00 米 5月 ISM製造業景況指数=予想48.5 前回48.6
未定 英 5月 HBOS 住宅価格=前月比予想-1.0% 前回-1.3% 前年比予想 前回-3.7%
21:30 ユーロ トルシェECB総裁発言
1:20 米 ロックハート・アトランタ銀総裁、経済・金融状況について講演
ユーロ ユーログループ財務相会合


●6/3(火曜日)
10:30 豪 4月 住宅建設許可件数 =予想-0.5% 前回-5.7%
10:30 豪 第1四半期 経常収支=予想-205億豪ドル 前回-193.5億豪ドル
13:30 豪 豪中銀(RBA)金融政策の発表=政策金利7.25%の据置きを予想
14:45 スイス 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.4% 前回0.8%、 前年比予想2.4% 前回2.3%
18:00 ユーロ 4月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.8% 前回0.7%、前年比予想6.1% 前回5.7%
18:00 ユーロ 第1四半期 GDP改定値=前期比予想0.7% 前回0.4% 前年比予想2.2% 前回2.2%
23:00 米 4月 製造業受注指数=予想-0.1% 前回1.3%
18:30 ユーロ トルシェECB総裁発言、OECDフォーラム
22:00 米 バーナンキFRB議長、白川日銀総裁、国際通貨会議(IMC)中央銀行パネル討議に衛星回線を通じて参加
EU財務相会合


●6/4(水曜日)
10:30 豪 第1四半期 GDP=前期比予想0.3% 前回0.6%、前年比予想2.9% 前回3.9%
16:55 独 5月 NTC サービス業PMI=予想53.7 前回54.9
17:00 ユーロ 5月 RBS/NTC サービス業PMI=予想50.6 前回52.0、総合PMI=予想51.1 前回51.9
17:30 英 5月 CIPS/NTC サービス業PMI=予想50.4 前回50.4
18:00 ユーロ 4月 小売売上高=前月比予想0.2% 前回-0.40%、前年比予想-0.6% 前回-1.6%
20:30 米 5月 チャレンジャー社企業人員削減数=予想 前回90,015人
21:15 米 5月 ADP全国雇用者数=-3万人 前回1万人
21:30 米 第1四半期 非農業部門労働生産性=予想2.5% 前回2.2%、単位労働コスト=予想2.0% 前回2.2%
23:00 米 5月 ISM非製造業景況指数=予想51.0 前回52.0、非製造業景気指数=50.7 前回50.9
3:45 米 バーナンキFRB議長がハーバード大学で講演 、「経済の課題、1975年と現在」
9:30 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁、ジョージア日米協会の夕食会で講演


●6/5 (木曜日) 
6:00 NZ NZ中銀金(RBNZ)融政策を発表=政策金利8.25%の据置きを予想
10:30 豪 4月 貿易収支=予想-17億豪ドル、前回-27.36億豪ドル
19:00 独 4月 製造業受注=前月比予想0.5% 前回-0.6%、前年比予想6.3% 前回-5.0
20:00 英 イングランド銀行(BOE)金融政策を発表=政策金利5.0%の据置きを予想
20:45 ユーロ 欧州中銀(ECB)金融政策発表=政策金利4.0%の据置きを予想
21:30 米 (6/1までの週) 新規失業保険申請件数=予想37.5万人 前回37.2万人
21:30 カナダ 4月 住宅建設許可=前月比予想0.7% 前回-4.5%
20:00 カナダ 5月 失業率=予想6.1% 前回6.1%
23:00 カナダ 5月 Ivey購買部協会指数=予想59.0 前回57.6
21:30 ユーロ トルシェECB総裁の記者会見
1:00 米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁が講演 「金融革命および金融安定化にとっての金融・計量経済学の重要性」


●6/6 (金曜日)
19:00 独 4月 鉱工業生産=前月比予想0.3% 前回-0.5%
20:00 カナダ 5月 失業率=予想6.1% 前回6.1%、雇用ネット変化=予想0.85万件 前回1.92万件
21:30 米 5月 雇用統計: 非農業部門雇用者数=予想-5.5万人 前回-2.0万人、失業率=予想5.1% 前回5.0%、時間当たり賃金=予想0.2% 前回0.1%、週間労働時間=予想33.7時間 前回33.7時間
23:00 米 4月 卸売在庫=予想0.3% 前回-0.1%
4:00 米 4月 消費者信用残高=予想70億ドル 前回152.9億ドル
0:15 米 エバンズ・シカゴ連銀総裁挨拶、「支払詐欺」に関するセミナー
1:30 米 ブラード・セントルイス連銀総裁が講演、「現在の住宅市場における試練と好機」


外国為替 今週のマーケット 2008年6月9日-6月13日

先週はショッキングな出来事が多く、ドルに対しては強弱が乱れているだけに、今週も波乱の相場展開になりそうである。 なんといっても驚きは、バーナンキFRB議長による国際通貨会議での発言で、①米政策金利は物価圧力と成長へのリスクに対処する上でよい...

外国為替 今週のマーケット 2008年6月2日-6月6日

原油価格は、5月21日の133.70$の高値から小幅下落し、127.35ドルで越週、引き続き高値圏で推移ており、主要国では相変わらずインフレ懸念と景気鈍化が焦点となっている。 さて、今週を振り返ってみると、独消費者物価は前年比3.0%と強く...

外国為替 今週のマーケット 2008年5月26日-5月30日

数週間前は、米金融市場の安定と、米景気回復期待からドル高が続いていたが、最近では、欧州諸国に景気回復期待が移り、原油価格や商品価格の高騰が続き、コモディテー通貨が強く、それがドル売りに結びついている。特にAUDUSDは24年来の水準となり、...

外国為替 今週のマーケット 2008年5月19日-5月23日

金融不安が一段落し、米金融不安が解消に向かうとの期待感も残りながら、急速な回復も予想できず、期待と不安感とが交錯し、全体では為替変動幅も一時期と比較したら緩やかなものとなっている。しかし、EURやAUDが上昇し不安感も強く、URUSDは5月...

外国為替 今週のマーケット 2008年5月12日-5月16日

先週は、長かった日本のゴールデン・ウイークも終わった。米国の大型減税実施時期の早期実施や金融機関の資金調達もスムーズに実施され、米金融市場の正常化期待が高まり、米経済の悲観的な見方も弱まり、長期金が上昇し、先々週にはドル買いの流れが強まって...

外国為替 今週のマーケット 2008年5月5日-5月9日

先週は、相次ぐ米政府・通貨当局者の度重なる金融危機対策に、ようやく信用リスクも薄らぎ金利も底打ちとの判断に、再び米国の投資が拡大し、米債利回りも上昇、ドルの買い戻しが加速し継続している。市場では、ドルショートポジションの巻き戻しに限定されド...

外国為替 今週のマーケット 2008年4月28日-5月2日

月末と月初めに当り、実需の動きが活発になり、米雇用統計を週末に控え、今週も波乱の週になることが予想される。また、世界的なインフレ懸念+景気鈍化は避けられないものとなり、よりその傾向が強くなっている。 米国の信用収縮対策やサブプライム住宅ロー...

外国為替 今週のマーケット 2008年4月21日-4月25日

一週間が終わり、注目の米金融機関の決算は大方の予想通りとなったが、市場の反動は株価上昇とドル高・円とスイスフラン安の展開となり、市場参加者は米国経済が最悪期を脱したと判断したのか、あるいは、そう思わないまでも、最悪期を予想したポジションの巻...

外国為替 今週のマーケット 2008年4月14日-4月18日

G7声明を簡単にまとめると ◎経済が長期的には回復力を有していることを確信しているが、短期的な世界経済見通しは悪化した。 ◎国際金融市場の混乱はいまだにチャレンジングであり、われわれが想定したよりも長引き、新興市場国経済についても世界的な圧...

外国為替 今週のマーケット 2008年4月7日-4月11日

4月の第一週は決算要因も削げ、米金融不安がやや薄らぎ、世界各国の株価も上昇に転じたことで、リスクヘッジ通貨としての円は弱く主要通貨で大きく値を下げた。ドルは米雇用統計の悪化に、米国リセッション入りが確認され、4月30日のFOMCでは実質ゼロ...

外国為替 今週のマーケット 2008年3月29日-4月4日

一週間を終わり、米金融不安もFRBの積極的な金融対策にやや弱まり、逆に企業の業績はやや改善を示す指標も一部でているが、エコノミストや関係者からは第4四半期か年内は米景気低迷を予想するものが多い。 本邦3月の本決算でも予想外に円相場は安定し、...

外国為替 今週のマーケット 2008年3月24日-3月28日

先週末(3月21日)と月曜日(3月24日)はイースターで海外市場の休場が多く、当然その前に多かれ少なかれポジション調整の動きが入り、相場は動いた。特に目立ったものは、商品価格の下落で、CRBインデックス=416.40(17日)→377.45...

外国為替 今週のマーケット 2008年3月17日-3月21日

今週末はイースターで休場となる市場が多い。20日には日本、21日には日本を除く海外主要市場は金曜日休場となり、来週24日(月曜)も多くの海外市場が休場となり、為替相場や他の取引もその影響は避けられない。例年であればポジション調整による逆の流...

外国為替 今週のマーケット 2008年3月10日-3月14日

先週後半からの金融市場は、クレジットスプレッドも拡大、市場環境が悪化し、世界的な株価低迷も続き、ドルは下落し、新興市場国通貨も大きく値を下げた。週末の米雇用統計では非農業部門雇用者数も2ヶ月連続でマイナスとなり、景気後退のムードが高まり、C...

外国為替 今週のマーケット 2008年3月3日-3月7日

2月最終週の為替相場は波乱含みで、ドルは各主要通貨高で大きく値を崩し、円はクロスを含め円高傾向で一週間を終え、ドルペック制度を採用いる中東諸国の通貨も上昇、アジア通貨高が進み、主要国の株価は下落する不穏なな流れとなっている。 円は3月本邦期...

外国為替 今週のマーケット 2008年2月25日-2月29日

一週間を終わってみれば、緩やかながらもドル安相場が続き、ドル円もレンジ相場から、一時106円台に入りドル高センチメントは薄らぎつつある。しかし、多くの為替市場参加者の見通しは相変わらず、ドルブル派、ドルベア派が入り乱れ、ユーロ・ポンド・円に...

外国為替 今週のマーケット 2008年2月18日-2月22日

米国のサプブライム問題から発生した景気鈍化に、米国は急激な金利引き下げと大規模な経済対策を実施、更にはモノラインの救済にも力を注き、英国やユーロ圏への影響がむしろ心配され、ドルの買い戻しが続いていたが、先週末は再びドル売りが強まった。 週前...

外国為替 今週のマーケット 2008年2月11日-2月15日

東京G7の影響は未知数ながら、各国財務相や中銀総裁が一同に集まり、サブプライム住宅関連の問題から始まった、金融不安による信用収縮による景気後退と、原油・一次産品価格の高騰から続いているインフレ問題を、いったいどのような処方箋で回復しようとす...

外国為替 今週のマーケット 2008年2月4日-2月8日

激動の1月が終わり2月に入っても金融不安によりクレジット市場の回復は鈍く、米国株の値動きが為替相場を形成していると言っても過言ではないほど、株価連動型の為替相場が続いている。 昨年末来の為替市場の乱交下は続き、市場参加者の多くは株価を見なが...

外国為替 今週のマーケット 2008年1月28日-2月1日

先週は、サプライズなFRBの0.75%緊急金利引き下げに、世界的な株価の下落も何とか落ち着き、30日の米FOMCでの利下げを既に織り込みながら、各国の利下げの有無に為替は敏感に反応すると思われる。 ドルが予想以上に堅調なのは、ブッシュ政権が...

外国為替 今週のマーケット


スポンサードリンク