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外国為替 今週のマーケット 2008年6月9日-6月13日

先週はショッキングな出来事が多く、ドルに対しては強弱が乱れているだけに、今週も波乱の相場展開になりそうである。


なんといっても驚きは、バーナンキFRB議長による国際通貨会議での発言で、①米政策金利は物価圧力と成長へのリスクに対処する上でよい位置にある→ 現行の金融政策を容認、金利引き下げの終了を示唆する一方、②ドル安によりインフレリスクが高まっていると異例の警告。FRB議長が為替について直接発言した稀なケースはドル買いの要因で、極端なドル安予想が薄らいでいるが、後が悪い・・・米金融機関の格下げや米失業率の悪化に波乱含みの展開が続きそうである。


次は、トルシェECB総裁の、理事会後の記者会見で、7月3日の理事会で利上げの可能性があると発言、多数が直に利上げを支持したことが判明、頭を冷やす意味で今回は利上げが見送られたものの、7月の利上げは避けられないとの判断から、欧州金利は上昇、ユーロ高の流れとなり、EURGBP、EURCHF、EURJPYなどクロスではユーロ高の流れが続きやすい。


ユーロの買い材料に対してGBPは分が悪い。英住宅金融会社大手ブラッドフォード・アンド・ビングレーのCEO辞任や急な増資計画に金融不安が再燃、英ハリファックス・HIBOSの住宅価格は悪く、製造業受注も悪く、サービス業PMIも悪く、これでもGBPUSDは1.97台でドル安の流れに健闘しているが・・・ せっかく落ち着いて調整が続いて、EURGBPは0.8台まで急速に値を戻し、この流れが続きそうである。


豪州中銀とNZ中銀も対象的な内容となった。ラッド豪首相が過去16年で最高の水準にある同国のインフレとの戦いは長期戦になると発言、ボラードNZ中銀総裁は年内に利下げする可能性を示唆、AUDNZDは1.2160→1.2562まで急騰、AUD高、NZ安の流れとなり、AUDJPYは高値を更新し、この流れが続きそうである。


そして、米失業率は5.5%と前回5.0%から大幅上昇、非農業部門雇用者数は-4.9万と予想を若干下回ったが、前回が-4.9万人←-2.0万人に大幅にマイナス幅が拡大し、ドルは大きく値を下げ、原油価格は38.54ドルまで上昇、150ドル台が視野に入り、NYダウは12209.81と前週終値比-394.64ドルまで下げ、ドル売りの要因となった。


経済指標・その他では、9日には再びトルシェECB総裁やバーナンキFRB議長の発言が予定され、週初の為替相場に影響を与えそうである。また、経済指標では拡大し続けるインフレ懸念に、独・米の消費者物価指数が注目されている。


◎インフレ関連では、9日=英PPI、10日=独PPI、スウェーデンCPI、ノルウェーCPI、11日=日本企業物価指数、12日=米輸入物価指数、13日=独CPI、米CPIと、多くの指標が発表される。
◎住宅関連では、9日=カナダ住宅着工件数、米中古住宅販売保留、10日=英住宅価格調査、豪住宅ファイナンス、11日=カナダ新築住宅価格指数が注目される。
◎雇用関連では、9日=スイス失業率、11日=英失業率、12日=豪雇用統計が発表される。
◎景気動向関連では、10日=英小売売上高、米小売売上高、NZ小売売上高、13日=ミシガン大学消費者信頼感指数が発表され、値動きが心配される。
◎成長関連では、11日=日本GDPが予定されている。
◎貿易関連では、9日=独貿易収支、10日=カナダ貿易収支、米貿易収支、11日=日本貿易収支、英貿易収支が予定されている。
◎政策金利では、10日=カナダ中銀金融政策発表、12日=南ア中銀金融政策発表、13日=日銀金融政策発表には注意が必要。
◎その他、11日=米地区連銀経済報告は注意したい。


●6/9 (月曜日) シドニー休場(女王誕生日) 香港休場(端午節)
8:50 日本 5月 マネーサプライM2+CD=前年比予想2.0% 前回1.9%
14:00 日本 4月 景気動向調査・速報=先行指数 前回18.2%、一致指数 前回30.0%
14:45 スイス 5月 失業率=予想2.6% 前回2.6%
15:00 独 4月貿易収支=予想157億ユーロ 前回167億ユーロ、 経常収支=予想147億ユーロ 前回172億ユーロ
16:00 日本 5月 景気ウォッチャー調査=現状判断DI予想 先行き判断 前回36.1
17:30 ユーロ 6月 Sentix経済センチメント指数=予想2.9 前回3.5
17:30 英 5月 生産者物価指数(PPI )=生産前月比予想0.8% 前回1.4%、前年比予想8.0% 前回7.5%、 コア・生産=前月比0.4% 前回1.0%、前年比予想4.7% 前回4.5%、PPI・投入指数=前月比2.7% 前回2.4%、前年比予想24.0% 前回23.1%
21:15 カナダ 5月 住宅着工件数=予想22万件 前回21.39万件
23:00 米 4月 中古住宅販売保留=前月比予想0.0% 前回-1.0%
16:00 ユーロ トゥンペルグゲレルECB専務理事の講演
16:30 ユーロ トルシェECB総裁「Forum for New Diplomacy」で講演
23:00 スイス トールスイス中銀総裁の講演
23:15 米 バーナンキFRB議長「Understanding Inflatioin and the Implication for Monetary Policy conference) で発言


●6/10(火曜日)
8:01 英 5月 BRC小売売上高=前月比予想1.2% 前回1.0%、 前年比予想-1.3% 前回-1.5%
8:01 英 5月 RICS住宅価格調査=予想-98 前回-95
8:50 日本 4月 機械受注=前月比予想0.0% 前回-8.3%、前年比予想-5.1% 前回-6.2%
10:30 豪 5月 NABビジネスコンフィデンス=予想 前回-8、 NABビジネスコンディション=予想 前回7.0
10:30 豪 4月 住宅ファイナンス=予想-1.9% 前回-6.1%
15:00 独 5月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.7% 前回0.6%、 前年比予想7.3% 前回6.9%
16:30 スウェーデン 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.2% 前回0.5%、 前年比予想3.7% 前回3.4%
17:00 ノルウェー 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.2% 前回-0.1%、前年比予想3.2% 前回3.1%
17:30 英 4月 鉱工業生産=前月比予想0.0% 前回-0.5%、前年比予想0.1% 前回0.2%
17:30 英 4月 製造業生産高=前月比予想0.1% 前回-0.5%、前年比予想0.0% 前回0.6%
21:30 米 4月 貿易収支=予想-599億ドル 前回-582億ドル
21:30 カナダ 4月 貿易収支=予想57億カナダドル 前回55.3億カナダドル、輸出=予想 前回400.6億カナダドル、輸入=予想 前回345.3億カナダドル
22:00 カナダ カナダ中銀の金融政策発表=政策金利を0.25%引下げ3.0%を予想


●6/11(水曜日)
8:50 日本 第1四半期GDP・二次速報=前期比予想1.0% 前回0.8%、前年比予想3.8% 前回3.3%
8:50 日本 5月 企業物価指数=前月比予想0.7% 前回0.6%、前年比予想4.0% 前回3.7%
8:50 日本 4月 経常収支=予想1.5859兆円 前回2.8825兆円
8:50 日本 4月 貿易収支=予想 前回1.2507兆円
17:01 米 スペンディングパルス小売売上高=予想 前回0.1%
17:30 英 5月 失業率=予想2.5% 前回2.5%、ILO=予想5.2% 前回5.2%、平均所得=予想4.1% 前回4.0%、失業保険申請者=予想0.8万人 前回0.72万人
17:30 英 4月 貿易収支=予想-73.5億ポンド 前回-74.37億ポンド、除くEU=-38億ポンド 前回-37.72億ポンド
21:30 カナダ 第1四半期 設備稼働率=予想80.8% 前回81.8%
21:30 カナダ 4月 新築住宅価格指数=前月比予想0.4% 前回0.2%
3:00 米 5月 月次財政収支=予想-1600億ドル 前回-677億ドル
4:00 米 米地区連銀経済報告(ベージュブック)


●6/12 (木曜日) 
10:30 豪 5月 雇用統計: 新規雇用者数=予想1.35万人 前回2.54万人、失業率=予想4.2% 前回4.2%
17:00 ユーロ ECB月例報告
17:30 英 5月 イングランド銀行インフレーション意識調査
18:00 ユーロ 4月 鉱工業生産=前月比予想0.1% 前回-0.2%、前年比予想2.0% 前回2.8%
21:30 米 6/8までの週 新規失業保険申請件数=予想37万件 前回35.7万件
21:30 米 5月 輸入物価指数=予想2.3% 前回1.8%、輸出物価指数=予想0.6% 前回0.3%
22:30 米 5月 小売売上高=前月比予想0.5% 前回-0.2%、除く自動車=予想0.7% 前回0.5%
22:15 南ア 南ア中銀政策金利発表=11.5%政策金利の0.5%~1.0%の引き上げを予想
23:00 米 4月 企業在庫=前月比予想0.3% 前回0.1%


●6/13 (金曜日)
日本 日銀金融政策決定会合=政策金利0.5%の据置きを予想
7:45 NZ 4月 小売売上高指数=前月比予想 前回-1.2%
13:30 日本 4月 鉱工業生産・確報=前月比予想 前回-0.3%、前年比予想 前回1.8%
15:00 日本 6月 金融経済月報・基本的見解
15:00 独 5月 消費者物価(CPI)=前月比予想0.6% 前回-0.2%、前年比予想3.0% 前回2.4%、HICP=前月比予想0.6% 前回-0.3%、前年比予想3.0% 前回2.6%
18:00 ユーロ 第1四半期 雇用コスト=予想 前回2.7%
21:30 カナダ 4月 製造業出荷=前月比予想-0.4% 前回-1.6%
21:30 カナダ 第1四半期 労働生産率=前期比予想-0.2% 前回0.8%
21:30 カナダ 第1四半期 設備稼働率=前期比予想80.8% 前回81.8%
21:30 米 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.5% 前回0.2%、前年比予想3.9% 前回3.9%、コア=前月比予想0.2% 前回0.1%、前年比予想2.3% 前回2.3%
21:30 米 5月 実質所得=予想-0.4% 前回-0.5%
22:30 米 6月 ミシガン大消費者信頼感指数・速報値=予想59.5 前回59.8、景気現況指数=予想73.0(前回73.3)、消費者期待指数=予想50.5(前回51.1)


外国為替 今週のマーケット 2008年6月16日-6月20日

先に、ラガルド仏経済財務雇用相が、G8終了後にECBの金利に関する見解が変わる可能性があると発言した経緯もあり、注目されたG8は、インフレへの懸念で一致したものの具体的な協調政策の提示できず、為替に関する言及は盛り込まれなかった。 額賀財務...

外国為替 今週のマーケット 2008年6月9日-6月13日

先週はショッキングな出来事が多く、ドルに対しては強弱が乱れているだけに、今週も波乱の相場展開になりそうである。 なんといっても驚きは、バーナンキFRB議長による国際通貨会議での発言で、①米政策金利は物価圧力と成長へのリスクに対処する上でよい...

外国為替 今週のマーケット 2008年6月2日-6月6日

原油価格は、5月21日の133.70$の高値から小幅下落し、127.35ドルで越週、引き続き高値圏で推移ており、主要国では相変わらずインフレ懸念と景気鈍化が焦点となっている。 さて、今週を振り返ってみると、独消費者物価は前年比3.0%と強く...

外国為替 今週のマーケット 2008年5月26日-5月30日

数週間前は、米金融市場の安定と、米景気回復期待からドル高が続いていたが、最近では、欧州諸国に景気回復期待が移り、原油価格や商品価格の高騰が続き、コモディテー通貨が強く、それがドル売りに結びついている。特にAUDUSDは24年来の水準となり、...

外国為替 今週のマーケット 2008年5月19日-5月23日

金融不安が一段落し、米金融不安が解消に向かうとの期待感も残りながら、急速な回復も予想できず、期待と不安感とが交錯し、全体では為替変動幅も一時期と比較したら緩やかなものとなっている。しかし、EURやAUDが上昇し不安感も強く、URUSDは5月...

外国為替 今週のマーケット 2008年5月12日-5月16日

先週は、長かった日本のゴールデン・ウイークも終わった。米国の大型減税実施時期の早期実施や金融機関の資金調達もスムーズに実施され、米金融市場の正常化期待が高まり、米経済の悲観的な見方も弱まり、長期金が上昇し、先々週にはドル買いの流れが強まって...

外国為替 今週のマーケット 2008年5月5日-5月9日

先週は、相次ぐ米政府・通貨当局者の度重なる金融危機対策に、ようやく信用リスクも薄らぎ金利も底打ちとの判断に、再び米国の投資が拡大し、米債利回りも上昇、ドルの買い戻しが加速し継続している。市場では、ドルショートポジションの巻き戻しに限定されド...

外国為替 今週のマーケット 2008年4月28日-5月2日

月末と月初めに当り、実需の動きが活発になり、米雇用統計を週末に控え、今週も波乱の週になることが予想される。また、世界的なインフレ懸念+景気鈍化は避けられないものとなり、よりその傾向が強くなっている。 米国の信用収縮対策やサブプライム住宅ロー...

外国為替 今週のマーケット 2008年4月21日-4月25日

一週間が終わり、注目の米金融機関の決算は大方の予想通りとなったが、市場の反動は株価上昇とドル高・円とスイスフラン安の展開となり、市場参加者は米国経済が最悪期を脱したと判断したのか、あるいは、そう思わないまでも、最悪期を予想したポジションの巻...

外国為替 今週のマーケット 2008年4月14日-4月18日

G7声明を簡単にまとめると ◎経済が長期的には回復力を有していることを確信しているが、短期的な世界経済見通しは悪化した。 ◎国際金融市場の混乱はいまだにチャレンジングであり、われわれが想定したよりも長引き、新興市場国経済についても世界的な圧...

外国為替 今週のマーケット 2008年4月7日-4月11日

4月の第一週は決算要因も削げ、米金融不安がやや薄らぎ、世界各国の株価も上昇に転じたことで、リスクヘッジ通貨としての円は弱く主要通貨で大きく値を下げた。ドルは米雇用統計の悪化に、米国リセッション入りが確認され、4月30日のFOMCでは実質ゼロ...

外国為替 今週のマーケット 2008年3月29日-4月4日

一週間を終わり、米金融不安もFRBの積極的な金融対策にやや弱まり、逆に企業の業績はやや改善を示す指標も一部でているが、エコノミストや関係者からは第4四半期か年内は米景気低迷を予想するものが多い。 本邦3月の本決算でも予想外に円相場は安定し、...

外国為替 今週のマーケット 2008年3月24日-3月28日

先週末(3月21日)と月曜日(3月24日)はイースターで海外市場の休場が多く、当然その前に多かれ少なかれポジション調整の動きが入り、相場は動いた。特に目立ったものは、商品価格の下落で、CRBインデックス=416.40(17日)→377.45...

外国為替 今週のマーケット 2008年3月17日-3月21日

今週末はイースターで休場となる市場が多い。20日には日本、21日には日本を除く海外主要市場は金曜日休場となり、来週24日(月曜)も多くの海外市場が休場となり、為替相場や他の取引もその影響は避けられない。例年であればポジション調整による逆の流...

外国為替 今週のマーケット 2008年3月10日-3月14日

先週後半からの金融市場は、クレジットスプレッドも拡大、市場環境が悪化し、世界的な株価低迷も続き、ドルは下落し、新興市場国通貨も大きく値を下げた。週末の米雇用統計では非農業部門雇用者数も2ヶ月連続でマイナスとなり、景気後退のムードが高まり、C...

外国為替 今週のマーケット 2008年3月3日-3月7日

2月最終週の為替相場は波乱含みで、ドルは各主要通貨高で大きく値を崩し、円はクロスを含め円高傾向で一週間を終え、ドルペック制度を採用いる中東諸国の通貨も上昇、アジア通貨高が進み、主要国の株価は下落する不穏なな流れとなっている。 円は3月本邦期...

外国為替 今週のマーケット 2008年2月25日-2月29日

一週間を終わってみれば、緩やかながらもドル安相場が続き、ドル円もレンジ相場から、一時106円台に入りドル高センチメントは薄らぎつつある。しかし、多くの為替市場参加者の見通しは相変わらず、ドルブル派、ドルベア派が入り乱れ、ユーロ・ポンド・円に...

外国為替 今週のマーケット 2008年2月18日-2月22日

米国のサプブライム問題から発生した景気鈍化に、米国は急激な金利引き下げと大規模な経済対策を実施、更にはモノラインの救済にも力を注き、英国やユーロ圏への影響がむしろ心配され、ドルの買い戻しが続いていたが、先週末は再びドル売りが強まった。 週前...

外国為替 今週のマーケット 2008年2月11日-2月15日

東京G7の影響は未知数ながら、各国財務相や中銀総裁が一同に集まり、サブプライム住宅関連の問題から始まった、金融不安による信用収縮による景気後退と、原油・一次産品価格の高騰から続いているインフレ問題を、いったいどのような処方箋で回復しようとす...

外国為替 今週のマーケット 2008年2月4日-2月8日

激動の1月が終わり2月に入っても金融不安によりクレジット市場の回復は鈍く、米国株の値動きが為替相場を形成していると言っても過言ではないほど、株価連動型の為替相場が続いている。 昨年末来の為替市場の乱交下は続き、市場参加者の多くは株価を見なが...

外国為替 今週のマーケット


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